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OL:A子 「ねえ、あれどうなった?」
OL:B子 「あれでしょ〜。結構たいへんなことになったよ」
OL:A子 「うっそ。マジ?」
OL:B子 「ほんと、マジ、うっざーって感じ」
OL:A子 「で、解決はしたの?」
OL:B子 「うん、一応ね……」
OL:A子 「じゃあ、よかったじゃん。で、どうなったの」
OL:B子 「うん。結局、切っちゃったんだ」
OL:A子 「ひゃーっ!うっそ、マジで、それってまずくない?」
OL:B子 「うーん。でもそれしか方法がなかったからさ」
OL:A子 「どんな感じになっちゃうの?」
OL:B子 「え〜、言わせるの?思い出したくないんだけど…」
OL:A子 「そんなにひどいの?」
OL:B子 「まあね。ねえ、A子。もしかしたら今日あたりA子も見られるかもよ」
OL:A子 「えっ、いいよ」
OL:B子 「何よ〜今見たいって言ったじゃん」
OL:A子 「聞きたいって言っただけだよ……」
OL:B子 「まあいいじゃん。見られるからさ絶対に。ひゃっ、ひゃっ、ひゃ〜」
OL:A子 「B子、笑ってんの?」
OL:B子 「ひゃっ、ひゃっ、ひゃ〜」
OL:A子 「………

車内アナウンス: 「次は渋谷〜渋谷〜」

 目的地のアナウンスが流れました。私は吊革に摑まって、彼女たちの前に立って、その会話を聞いていたのですが、その続きがどうしても聞きたい!衝動に駆られ、そして衝動を抑えることができず、渋谷を通りすぎ、恵比寿を通り過ぎ…。しかし、B子とA子の会話はその後、途絶えてしまい、その先は聞くことができないのでした。もちろん私は、適当な駅で降車し、渋谷方面へ再び向かうことになりました。
 不思議ですよね〜。電車の中って。誰もが初対面の人たちばかりなのに、あの密室の空間にいると妙な感覚が芽生えてしまうのです。いつのまにか私は、彼女たちの会話に参加しているような錯覚をおこしていたのです。危うく、言葉をかけてしまいそうな…。デパートとかだったら、自分も動いているので、あまりそういう気分にはならないのですが、電車は違います。電車自体は動いていても、乗っている人は動きません。同じ部屋にいる感じですね。そして、何もすることがないので、こういう方向に心理が働くのでしょう。
 私は、その日、本を持ち合わせていませんでした。いつもは本を読んで時間を埋めていました。その日の私はかなり退屈でした。
 人の会話をじっくり、無断で拝聴することができるのは、電車の中だけです。たいていはみんな暇なんです。レストランとかも駄目です。静寂感がありませんから。
 それにしても、B子の「ひゃっ〜ひゃっ〜ひゃ〜」の笑いと、主語が完全に欠落した会話のミステリーに惹きこまれた、怖いものみたさの自分がいちばん怖いのかもしれないのでした。再び渋谷へ向かう電車の中で、関心を車内吊り広告や車内テレビに意識を傾けることに必死になる私でした。もう乗り過ごす時間がないからです。余談ですが、A子の着ていたハイビスカス柄のフレンチ袖のTシャツが、すごくかわいかったです。お顔はB子の方がかわいかったです。

                          今日のハニー

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